NVSさんローコスト2周波NV08C-RTK-Mの火入れ

 NV08C-RTK-Mが試験機扱いで届いた.公式では日本第一号だと思います.NVSさんからはマニュアル類の添付なし,ボードのみとのこと,ホームページにもNV08C-RTK-Mに関する別マニュアルはありません.1周波のNV08C-RTKと共通なのでしょう.

NVSさんの受信機ラインナップ
http://www.nvs-gnss.com/products/receivers.html


 NV08C-RTKと同じ躯体に入った試験機ということもあって外観上は見分けが付かない.NV08C-RTK-Mを基準局,移動局としてRTKをかけてみる.アンテナは定評のあるTallysmanのTW3870,試験環境は建物,木々に囲まれた厳しい最悪の環境,ミスFixも頻発する場所です.せめて基準局のみ良い環境に設置したかったのですが,まずは火入れということで妥協します.

 NV08C-RTK-M,現状ではGPSGLONASSしかONにできない.マニュアルがないのでわかりませんが,いくつか想像でコマンドを送ったものの受け付けず.BeiDouやGalileo対応は次のファームになる模様.

 すんなりFixしますね.ただ環境が悪すぎなのでしょう,少々時間がかかります.同じ場所にFixするしミスFixは見られません.優秀そう(安易かな,笑)です.そこで1周波のNV08C-RTKと比較してみます.NV08C-RTK-Mで取得した基準局データを,1周波のNV08C-RTKにも分配してRTKをかけて比較しました.(1周波NV08C-RTKにとって基準局,移動局が異機種となります)

 うーん.違いがわからない,といいますか1周波NV08C-RTKが優秀です.やはり観測環境が悪すぎですかね.しばらく眺めると1周波のNV08C-RTKはミスFixしてます.この環境だとしょうがないのですが,ミスFixに気づいてFloatに戻るのにちょっと時間がかかります.対して2周波NV08C-RTK-Mは,ミスFixしても数秒程度でFloatに落ちて再初期化します.この違いは感じます.

 あとは長基線長など,1周波が苦手な環境で比較してみたいです.でもまずは基準局をオープンスカイの場所に移しての正しい評価が必要です.