3Dプリンタ

 遅まきながら,やっと3Dプリンタを使いこなせるようになった.

 安価な製品ということもあるのでしょうか,造形物の底面の反りや穴部分の精度が甘かったりしてメンツが試行錯誤していたのですが,ここにきてビシッと正確に作れるようになりました.他のメンツも手を出し始めて,やっと輪が広がってきた.いいね.

 ノズルや成形テーブルに貼ってあるフィルムに問題があってことも原因だったが,ものを使いこなすには多少なりともノウハウが必要です.そのノウハウ自体が役に立たなくても,その経験は将来役に立つはず.やはり技術は組織ではなく人に根付くものですか.

 このノウハウを積み上げる行為は,時間,手間がかかること,根気が必要だったりします.スペック通りの性能がでないセンサ,例えば高精度なジャイロで性能を引き出すことは大変です.メーカに問い合わせて終わりにするのか,スペックを引き出す使い方を泥臭く探るのか.

 前者の選択は当然と言えば当然,センサが壊れている可能性があります.時間的な余裕がなかったり,遠回りしている気がしますし,これは自分の仕事ではないと思ったりして...当然の判断です.でも遠回りのように見える道が,実は近道だったということはよくある話です.その先に価値が生まれることもあったりして.